Sunday, September 27, 2009

"Zen"のプレゼン

一年ほど前、私のプレゼンについてある人にこう言われました。 お前のプレゼンは"talking"じゃなくて"reading"だと。 台詞を演台の上で暗唱しているだけでは駄目だというわけです。 その時彼は彼の友人のプレゼンを例として挙げました。 その人は、手術で摘出された癌を含む肉塊の写真を1枚スライドに出し、15分のうち約1分強(くらいだったと思いますが)、その写真をもとに何が重要なのか、何が必要なのか、そして何が面白いのか喋りました。 それが"talking"だと。

自分のプレゼンは平均レベル以下だと昔から認識はしているのですが、 じゃあどうすればいいのか見当も付かない状態でした。 いつまでもルーキーのようなプレゼンをしていると、内容がどうあれ歳を重ねるにつれ誰も相手にしてくれなくなるでしょうから、この欠点は何とかしておかなければいけません。プレゼンの上手い人はなぜ上手いのか? プレゼンの技術というのはもちろんあるわけですが、 ではJobsのプレゼンは技術だけで出来るものでしょうか? 彼のプレゼンに類稀なるsenseを感じない人はいないでしょう。 プレゼンで自分の考えを"talk"するためには、技術的な何かだけでは不十分なはずです。

そんなわけで読んでみた本が、Garr Reynolds の Presentation Zen です。
http://www.amazon.com/gp/product/0321525655/
タイトルにあるように、Reynoldsは禅の精神をもってプレゼンを作れば、印象的で効果的なプレゼンができると説きます。パソコンの前に座る前に、アナログで考えなくてはいけないことがあります。その一つの方法が、禅のこころというわけです。英語で書かれていますが、中身は日本人ならばどこかで聞いたことがある、あるいは直感的に理解できることなので、読むのに苦労はしないと思います。

彼のブログでもこの本に関係した記事が時々上げられていますので、読んでみるといいと思います。
http://www.presentationzen.com/

もしあなたが既にプレゼンの中上級者であるならば、このような感想を持つかもしれません。
http://www.amazon.com/review/R3PQWZRS0OQJB7/
しかし、そういう人は既にある程度プレゼンが出来る人でしょうから、自分のphilosophyで上達していくことができるのではないでしょうか。それに対してまだ未熟な人にとっては福音と言える本かもしれません。 一朝一夕でプレゼンが様変わりするわけではありませんが、努力次第で低級者はレベルを飛躍的に上げられるかもしれません。

日本語のプレゼン本をそれほど漁ったわけではないのですが、amazon.co.jp を見てみると、どれもプレゼンの技術の範疇しか扱っていないように見えます。悪く言えば表面的です。対して、洋書には技術から一歩踏み込んだ本がいくつも見受けられます。Reynoldsのideaは日本古来の禅の精神から来ているのですが、この分野は向こうのほうがずっと先を進んでいますね。

No comments: